【介護日記】高齢の母、病院のスパルタ主治医と対決する。

Last Updated on 2023年9月24日 by maco

要介護2,アルツハイマー型認知症中程度の高齢の母に付き添い、整形外科に行きました。

比較的大き目の地域病院で、腕のいいという整形外科部長に執刀してもらい今年2月に股関節を手術

今回は術後の定期健診でした。

ここでまた「ちょっとどうした」事件が起こるのです…。

目次

高齢の母に主治医との対応をアドバイス。これがいけなかった?

事前レントゲンを撮り、整形外科に受診票を提出。順番を待っていました。

ここの整形外科部長は股関節手術の名医だと、小さなクリニックで紹介されたのでした。

しかしこれが意外とスパルタな先生で、股関節をぐいぐい曲げては「もっといけるだろ、もっと行けるだろ」と頑張るのです。

母はその都度「痛い~もうやめて~」と騒いでいたので、私は今回、母に事前に言いました。

あのさあお母さん。

先生、私もっと股関節を良くしたいんです。すたすた歩けるようになりたいんです」ってアピールするのやめてくれる?

なぜなら、それを言った瞬間に先生がやる気を出し、「だったらもっと曲げるんだ!」と行動し始めるからなんです。

母のやる気発言が、ひと言多いんですよいつも。

すると母は神妙な顔つきで…

わかった。あまり言わないようにするよ。

自分の現状はちゃんと喋ったほうがいいけど、「自分はこれだけやってるよ!」ってアピールはし過ぎちゃだめだよ?普通でいいから。

良かれと思ってしたアドバイスでしたが、母にとってはこれが余計なひと言だったのかもしれません…💦

アルツハイマー型認知症の母には私の真意(こざかしさ)がうまく伝わらず、理解もできず、結果的には大失敗しました。

高齢の母、何言ってんの?日本語を話しているのかまったくわからない説

50分ほど待たされて診察室に入る母。

歩行器で廊下を歩き、診察室に入るところから主治医が鋭い目で母の歩き方を観察しています。

なんか、この段階でひょぉぉぉぉ!と緊張したのかなんなのか… 主治医の前に座ったときから母は変でした。

その後どうですか。どんな状況ですか。

…え~と…〇×△□※…しています。

え?え?何て?

〇×△※…状態で…いいかなあと思って〇※×…

びっくりしました。言葉になっていません。

先生の前でがっくりと首を垂れてうつむいて、ごにょごにょ言っている始末

股関節は痛くはないけど、頑張ってもいるけどお風呂には入れないです。

できるだけ歩行器で歩くようにもしていますが、「自分は股関節が悪い」という刷り込み、記憶にとらわれている気がします。

結局全部私が翻訳…というか説明することになりました。

終始何を聞かれてもしどろもどろ。本当に会話になっていません。

というより、日本語を話しているのかすらわからない状況です。

なんか異国の言葉のようにも感じられて、私も先生も何度も

え??何て??

結局「アルツハイマー型認知症が悪くなってきています」と私が説明することに。

また、先生からは「少しやせた?」と指摘が入ります。

そうなんです。5キロほど痩せてしまいました。

股関節の手術で入院中に、認知傾向がひどくなったので院内で脳神経内科を受診した母。

入院前まで通っていたリハビリのデイホームは「もういけないと思うので、一日過ごせるデイホームに週3~4日くらいで通うといいです」と脳神経内科では言われました。

しかし整形外科の先生からは

リハビリが足りないのかもしれない。きっとお腹が空かないのは運動していないせいだと思うよ。

デイホームじゃなくて、リハビリをしてみてください。

と指摘されました。

リハビリに行くと半日で帰ってくるな…。

今のようにデイホームで丸一日ということではなくなっちゃうなあ…((+_+))

仕事できない日が増えるなあ…。

母のためと思えば仕方ないけど、こういう切なさといったらないです。

「あるふらいがいいと思っております」

診察が終わり、院内のレストランでほっとしてランチをすることにしました。

しかしまだ母は変でした。

メニューを見ながら

はあ。これのどれかが〇△□×※…。

そう思っております。

と、私にも丁寧語で…💦

お母さん好きなもの頼んでいいよ?

食べたいもの頼んで?メニューの字、読める?

はあ…へえ…。

あるふらいがいいと思っております。

あるふらい…  ああ、このエビフライね??(笑)

エビフライ定食を食べ始めてから、ようやく徐々にいつもの母に戻りました。

お母さん、さっきはどうしちゃったの。

先生が怖くて震えちゃって、話ができなくなった。

可哀想だったな、とは思うものの… 今日の先生は、母の様子を見てかとても親切だったし怖くなかったのです。

母の体重の増減まで目視確認できちゃうなんて…ちゃんと診察してくれてるな。

母のこと、ちゃんと分かってくれてる対応だった。

と私は思ったのでした。

厳しい先生という印象ではあったけれど… 母のやる気を感じたら、たぶんそれに対応してくれていただけで…。

優しい先生が本当にいい先生なわけではなくて、しっかり患者の様子を見てくれる先生がいい先生のような気がする。

そんな気がした診察でした。


次回の整形外科の診察は来年の2月。でも、スパルタ整形外科部長は私に

2月までに何か心配なことがあれば、来ていただいて大丈夫ですから。

と言ってくれました。

スパルタ主治医だけど、単にスパルタなだけではない、いい先生だった。

次回も母はまた緊張でしどろもどろになるかもしれませんが、この先生に執刀してもらってよかったんだと思った通院でした。

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この記事を書いた人

ほぼ50歳になるマコです。若いときに比べて体力も落ち、体の線も変わると、選びたいファッションも変わるし… アラフィフになって思うことを書き綴っています。ダム好き。刑事ドラマ好き。千葉雄大好き。

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