【介護日記】「私はパジャマは着たことがない、特別な人間なんです!」

Last Updated on 2022年8月26日 by maco

要介護2の認知症の母。何度も何度も同じことを言わなくちゃいけなくなってきました。

「歯を磨いてね」「顔を洗ってね」「パジャマを着てください」

夜寝る前のこんなとりとめもないひとつひとつが、なかなか終わりません。

母「今パジャマに着替えている最中なの!」というものの… 着替えが始まることはなく。

なんと、「私はパジャマがわからないの」と言い出しました。

目次

パジャマがわからないって何?

私はパジャマというものがわからないの。パジャマを着たことがないから。

んなわけないでしょう!!!

介護が始まって私がよく口にしてしまう言葉がこれ。

認知症の人のいう事を否定したらダメと言われるけれど、そもそも論から始まってしまって話が終わらないのです。

母「私はパジャマを着たことがない特別な人だから、悪いんだけどよくわからないのよ」

パジャマをセットで渡しても、私がパジャマのズボンを履かせても、また脱いで「今ようやくズボンがはけたの!」

…さっき私が履かせたのに。そこからスタート?

母「しょうがないじゃない、私はパジャマなんて聞いたこともないんだから」

…なわけないでしょうよ。

翌日のデイホームが不安でたまらない

そして今夜はというと…

明日会社から迎えの車が来たときに、荷物を乗せなくちゃいけないじゃない?

「会社」というのはデイホームからの迎えの車のこと。しかも持っていく荷物はほぼなし。

なんですが…どうしても「車に乗せなくちゃならない荷物があるのに」と言い張る。

これだけで10分20分、どんどん時間が過ぎていきます。

乗せる荷物はないし、そもそも載せなくちゃいけない荷物はお母さん自身ですよ!

お願いだから早く寝て、明日朝起きてくれる?

まあ、朝一番には起きるのですよ。でも不安でたまらないのでしょう。

けれど、デイホームに行ってもらわなければ、自宅で過ごしていたって認知度が進行してしまうに決まっています。

夜中ずーっとそういう不安に向き合っていて眠れないようだけど、私が何を言っても伝わらない。

それがだんだん頑なになってきました。

夜中2時までうろうろ起きていることが増えた

とはいえ、私の母は臆病な点が徘徊につながらない良い点ではあります。

心配して起きているとしても、私は翌日のために寝たいので寝ます。

その間、ひとりで起きて玄関を開けて外に出て歩き始めるということは、母にはありません。

だからこそ、在宅で今も介護できているといえます。

今日もさっきまで「パジャマが何かわからない」「明日が不安である」ということをとうとうと私に訴えてきました。

でもごめんね。私は寝ます。認知症の母の不安に引っ張られて自分が崩れる方が問題なので。


今日のパワーワードは「私はパジャマを着たことがない特別な人なの」でした。

んなわけないでしょう!

って、否定しちゃいけないんでしょうね…。

でも、どうでもいいことを延々と訴えられると、「ごめん私これ以上話に付き合えない」となります。

母自身、自分がわけわからないことを言っていると、分からなくなってきているようです。

そして、結構ハッキリと文句を言うようになってきました。

(デイホームでもイライラすることがある、と聞いています)

ごめんね。私も余裕なくなってきてるからね。

でも私自身、私のことを責められないよ…いっぱいいっぱいだよ…。

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この記事を書いた人

ほぼ50歳になるマコです。若いときに比べて体力も落ち、体の線も変わると、選びたいファッションも変わるし… アラフィフになって思うことを書き綴っています。ダム好き。刑事ドラマ好き。千葉雄大好き。

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