【介護日記】私が高齢母の介護に一生懸命になれない理由は、過去の毒親?体験から

Last Updated on 2022年8月31日 by maco

要介護2,アルツハイマー型認知症の高齢母の2世帯同居しつつ、介護をしている私ですが。

高齢母の介護をしながらも、「いつかは施設に入ってもらうかもしれない」とどこかドライな気持ちを持っています。

その理由は母が今まで私にやったこと、言ったことがあるかなと思います。

毒親とは思いませんが…思わないようにしていますが…

私が面倒を見られなくなったら、躊躇なく施設にお願いするかもしれません。それにはこんなわけがあるのです。

目次

母は自分の仕事や生活が第一。私の順位は限りなく低い

今は80歳の母は、15年前まで有名な会社に勤める営業でした。

かなりやり手で、社交的で、本当に生き生きと仕事をしていました。

しかしその頃、私はすでに子どももいて、ちっとも協力的ではない夫と暮らしながら、保育園に子どもを預けて必死にフルタイムで働いていました。

子どもが体調を崩したとき。どうしても予定が立たないとき。

他のママみたいに、おばあちゃんを頼りたかった。

でもうちの母は「無理。私はそんなことはできません」と言ってきました。

自分の仕事が大事で「子育てなんて、あなたがやるべきこと」と、一切子育てを手伝ってくれることはありませんでした。

でも母は、私を子育てしているときになんだかんだ、すぐに人を頼ってたよ?

おばあちゃんをはじめ、近所の人にも助けてもらって、すごくのびのびとしていたよ?

お母さんはいつも自分が中心なんだね…。

「子どもの世話は一切できません!悪いけど私には無理です」

あるとき、どうしても髪の毛が切りたくて、子どもを2時間母に預けるお願いをしました。

カットとカラーをしたいから、お母さんお願いね。今日だけはお願い。

しかし、2時間ちょっとかかってしまい、帰宅すると母はプンプンです。

なんでこんなに遅いの??2時間で帰るっていったじゃない。

私、子どもの世話でクタクタよ!

…。

美容室が遅くなったのは申し訳ないけど、女性だったらカットとカラーで2時間は許容範囲と思ってくれないの…?

私は子どもの面倒は見られないの!足が悪いから!

子どもはちょろちょろするから!

子育てをお願いしたことなんて、ほとんどありませんでしたが、この一件があってから私は母に子どもをお願いすることを一切やめました。

自分が疲れてしまうから。

自分が嫌な思いをするから。

夫にも母にも頼れない。

でもそのほうが楽だと思いました。こんなことを言われるのならば。

美容室に行くとき、ちょっと休みたい時は、自治体の保育施設を利用しながらの生活。

そして第2子を授かり、その子についても母や夫を頼る、母や夫を期待することは一切していません。

「あなたたち家族のことは一切見られません!来ないでください」

その後、私は実の両親との2世帯で住むことになりました。

私たち家族が2階。両親は1階。そこから、父の介護が少しずつ始まりました。

母は父のことが大事でした。それはいいんです。

私は「料理を作ってもらうの助かる」と言われていたので、余ったおかずを下に持っていくことは常にしていました。

しかし私も子育てがあったので、毎度毎度は父の介護は手伝えず。

母は、ヘルパーとデイホームとショートステイを入れながら父の世話をしていました。

そして、人にお願いして暇になった時間、母は自分の趣味に費やしていました。

あるとき、私の家族がインフルエンザになりました。

すると母は、1階と2階のドアにカギをかけ、「悪いんだけどそちらの風邪をうつされると困るから、一切1階に出入りしないで」と言い放ったのです。

そんなことはわかってる… でもその時は結果的に家族全員インフルエンザになってしまって、本当にしんどかった。

誰も助けちゃくれないのはわかっているけど、母にもそんなことされて…。

ここでも私は「この人のことは頼れないし絶対頼らない」と思ったものです。

人生の悩み、仕事の悩み。それすら一人で抱えて…

母は仕事人間だったので、まあまあ尊敬はしていました。

しかし、若い私は人生や仕事で悩むこともたくさんありました。

そんなとき、母に相談したら、母はこう言いました。

そうやって悩んでしまうのはなんでかわかる?

暇だから。

暇だから、いろいろ考えてしまうの!


暇にしてるのが悪いんだよ、働きなさい。

悪気はないんだろうけど…

いつも寄り添ってはくれないんだね。

私は話を聞いてほしかった。

でも母にとってはそれはきっと「無駄な時間」だったのでしょうね。

今は母が話を聞いてほしいみたい。

私もある程度は聞くけど、心配ばかりしている母に「そう考えてしまうのは、暇だからでしょう」と言いたい気持ちがわいてきます。

母は言いっぱなし。

私は言われっぱなし。

これがずっと続くの?そんな気持ちになるときもあります。

自分が困ったときだけ私を頼る?それは虫がよすぎです

母の職場で同僚のワーキングマザーが数日間続けて休んだことがあったそうです。

理由は子どものインフルエンザ。

母は私に言いました。

なんでおばあちゃんとかにお願いして仕事に出てこないのかしらね。

すぐに休まれてほんとに迷惑!!

私はそう言い放つ母を冷ややかに見ていました。

お母さんだっておんなじ「おばあちゃん」という立場だよ…。

それを同じくワーキングマザーの私に言う?

どんだけ想像力ないんだ…。

そんなたくさんの母との歴史があっての今。

お願い。私はバカだからなんにもできないの。

あなたはすごいね、なんでもできるから。

卵焼きが作れません!失敗しました!

私の分の料理を早く持ってきてもらえる?

わかります。わかりますけど。

ああよかった。

あなたが近くにいないと不安になるのよ。

寂しいし、少し一緒にいてもらえない?

そうかもしれませんけど、私はお母さんのために仕事を在宅に変え、こうしてずっと家で家族とお母さんの世話ばかりしているの

自分が大変になったときだけ、人に頼ろうとするなんて虫がよくない?

私だってずっと頼りたかったけど、一切頼れなかったよ?

…そんな思いがあるから、私はどこか母に対して冷めた目で見ているところがあります。

私だって更年期。

私だってまだ子どもが成人してない。

誰も頼れない中、相変わらず仕事と教育と家事と全部している。

それでお母さんもドケチ夫も、私に依存しようとするの?

そんな思いがあるので、

介護をしている芸能人

今まで母にしてきてもらったことに感謝してる。

介護なんて苦じゃないし新しい世界が見られる!

私はこのままずっと自宅で介護をしていくつもり。

そういった美談にも、どこか冷ややかです


結局、介護なんて、それまでの親子の関係性が結構問題になるのではないでしょうか。

そして…。

自分の生活をどこまで守るか。

親との生活をどこまで尊重したいのか。

自分と親と、どちらを大事にするか…。

私は母の子どもではあるけれど、母の希望ばかりを優先するつもりもありません。

だって一生自分を優先にできなくなる。

ただ、今は「施設にお願いしてしまうと、たぶん私は生活が忙しくて施設に行けなくなる」

このことだけで、こうして自宅で介護を続けているのです。

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この記事を書いた人

ほぼ50歳になるマコです。若いときに比べて体力も落ち、体の線も変わると、選びたいファッションも変わるし… アラフィフになって思うことを書き綴っています。ダム好き。刑事ドラマ好き。千葉雄大好き。

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