Last Updated on 2022年9月6日 by maco
要介護2,アルツハイマー型認知症の高齢母との2世帯同居生活。
とうとう私自身がコロナ陽性になってしまいました。(今は一応全快しています)
高齢母の介護中に介護家族がコロナ陽性になった一部始終をお伝えします。
いつにも増して体調が悪い。これはおかしいと寝込む
更年期障害もあるので基本的に体調が毎日今ひとつの私。
でもその日はことのほか体調がすぐれませんでした。
パソコンの修理のため街に出て、帰宅している途中からだんだん脂汗が出始め、本当に体調が最悪に。
自転車で遠出していたので、必死で自転車をこいで帰宅し、そのまま子どもたちには「ごめん、体調が悪いから寝かせてもらう」と伝えて部屋にこもりました。
問題は母です。
カップラーメンでもなんでも食べられる子どもや夫と違って、母は何もできません。
これはまずい。
母の夕食のお弁当を買いに出ようと思ったけれど、とにかく体調がすぐれないから外出する気力もない。
この段階で夕方5時です。母はデイホームの日ではなかったので家にいました。
仕方なく冷凍食品でご飯を済ませてもらい、私はできるだけ母と接触を持たないようにして早くに寝ました。
母の世話ができる状況ではなくショートステイを依頼
実は、数日前にもショートステイをしていた母は、私との接触は少なかったのです。
翌朝になり、まだ私の体調は最悪でした。熱はないけど気持ち悪さがMAX。
ショートステイから帰ってきたばかりだけど、申し訳ないけどまたショートステイをお願いしたい…。
私は急いでケアマネージャーに電話して相談しました。

思い当たるきっかけはないのですが、昨日の夜からめちゃくちゃ体調が悪いんです。
コロナだったら困るので、念のため母を隔離したいです。もう一度ショートステイをお願いしていいですか?



もちろんいいですけれど、保険の点数は足りなくなるかもしれないので自費でもいいですか?



仕方ありません。私自身、こんな体では母のことが一切できない状況です。
ご飯も作れないし、お弁当を買いに行く気力もありません。
コロナが流行っていることを考えると、ひょっとすると私も陽性の可能性がある気が…。
念のため母の隔離をお願いしたいです。



わかりました。ではいつものデイホームに聞いてみてください!
デイホームに今の自分の状況を伝えると



わかりました。私たちも全員コロナになったので、大変さがよくわかります。お預かりしますので、夕方お迎えに伺いますね。
と快諾してくれました。



ああ、ありがとうございます…(涙)
もう本当になんてお礼を言っていいか…(涙)



もしお母様が高熱を出したりされた場合は、お預かりはできなくなります。それでもいいですか?



大丈夫です。なんとかします。
…今よく考えてみると、もしデイホームで母が発症していて、自宅に送り返されていたら…あの状態の私になんとか…できたのでしょうか?(笑)
しかし結果的には母はコロナにはならず、デイホームのショートステイを元気に過ごしてくれていたようです。
預ける時には、いつも飲んでいるアルツハイマー型認知症の薬と睡眠導入剤を、多めに12日分、持たせました。
私がコロナ陽性だったときのためです。
結果的にコロナ陽性だったので、母はそこから10日間帰宅せず、ショートステイを続けることになりました。
ちなみにこの段階までで、私は夫に相談は一切していません。
ヤツは何を言おうが「このまま施設に入れてしまえ!」以外のことは一切言わない人です。
というか、ケアマネージャー以外の誰にも相談していません。
ない、自分ですべて母のことを決めなくちゃいけない…これは責任の重いことではあります。
けれど、実際に苦労していない立場の人に反対されたり意見されたりして悩むことを考えると、自分ひとりで決断するのはある意味気楽なことです。
私はこんなとき、「自分はこれが最善の道だと思って選択した」と自分に言い聞かせて、たった一人で決断することにしています。
結局コロナ陽性判明。そこから10日間の自宅隔離生活…これが意外と楽だった!
母をショートステイに送り出した後、予約が取れていた医療機関に行ってコロナの抗体検査をしました。
すると…



コロナ陽性です。
…でしょうね。むちゃくちゃ体調悪かったもの。
ここ数年の中で一番つらかった。
診断が出たあとも、高熱が出たと思ったら下がり、という乱高下に苦しめられ、食欲はなく、なんとか水分を取り…。
誰も世話してくれない部屋でひとり、のたうち回っていました。
私も50歳。それなりの年齢だからか、コロナの攻撃にはほんとうにてこずりました…。
頭痛。熱の乱高下。味覚障害。嗅覚障害。吐き気。下痢…。
コロナウイルスは、ありとあらゆる症状が私の体を攻撃し続けます。



これは「ただの風邪」とは絶対ちゃう!!!
それはまるで、ボスキャラが属性を変えながら攻撃し続けるようなもので…本当に苦しかった。
その一方で…私は気づいてしまいました。
「自分ひとりのことをやるだけでいい日々は、こんなにも楽で、開放感があるのか…」という事実に!!!
子どものことも夫まかせ(まあ何もしていませんが)。
夫もコロナ怖さから私に話しかけることもない。家事を頼むこともない。
そして母の世話もする必要がない。



うぁぁ、自分のことだけやればいいこの気楽さはなんなんだ…!!!( *´艸`)
私は自宅隔離生活の10日間も、それが開けた今も吐き気もあるし、倦怠感は続いているしでどうにもなりませんが…。
それでも、誰の世話もしなくていい10日間は、地獄の中の天国というか…本当にゆっくりできた時間でした。
コロナ自宅待機期間が終わりそう…になると、不安も出てきます。



もうすぐ母が帰宅してしまうやん。
私も超元気というわけでもなく、息苦しさや味覚障害、倦怠感は残っているのに大丈夫なんかな…。
しかし施設に入居しているわけではないので、高齢母が自宅に戻る日は来ます。
自宅待機期間が空けて、母が戻ってきて元気そうだったのもつかの間。



歯医者に行きたい。歯がおかしい。
どうしても行かないといられない。
ものが噛めない。
…そうくるか。私は本当は疲れているんだけどね…。



物が噛めないなら、今日の夕食はおかゆのほうがいいね?



いや、おかゆの必要はない!
どんなに硬いものでも、頑張って食べるから!



…。
…こうして、体調は悪くてつらすぎるけど、開放感たっぷりだった、夢の自宅待機期間が終わったのでした…。
翌日には歯医者に連れて行きました。
病み上がりの私の苦しみ、分かってるかな?お母さん…。
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