Last Updated on 2022年9月6日 by maco
今年の6月は本当に暑くてたまらず、一瞬外出したときに熱中症になってしまうほどのひどさでした。
テレビのニュースでは「離れて暮らすご両親には、我慢せず冷房を入れるよう連絡してください」「この暑さは災害です」と言うほど。
しかし、アルツハイマー認知症の場合、「冷房が」「クーラーが」と言ってもことの重大さをわかってくれません。
(本当は時系列を追って書いていきたかった日記ですが、現在は要支援2から要介護2になり、アルツハイマー型認知症の中程度と言われている母。
症状が悪化している気がするので、書いていくことにします。)
「私はよくわからないから」が口癖に
私は在宅でライターの仕事をしながら母を看ています。
看ているといっても、基本的に時々リビングにいる母の様子を見に行くくらいですが、何か問題がないかチェックしています。
6月はあまりの暑さで大変だったのですが、母にはそれがよくわからないようです。
「私はバカだから」「よくわかっていないのよね」と言いながら「お母さんもうやめて」と言いたくなることをしてしまいます。
冷房をつけているはずなのになぜか暑い部屋。理由は窓
ニュースでは連日の猛暑日に「冷房は必ずつけてください」「離れて住んでいる高齢者にも冷房を使うように言ってください」と繰り返します。
まあ正しいけれど、母の様子を見ていると、アルツハイマー型認知症だとうまくそれが伝わりません。
今朝、冷房をつけて部屋を涼しくしたのに、1時間後に覗いたらなぜか暑いんです。
冷房を見るとちゃんと機能しています。しかし…部屋に入ってみると、窓という窓が開いていました。
窓を開けた理由は「私だけが我慢すればいいことだから」
大きな窓は全部空いていて、冷気は全部外に逃げていき、かわりに温風が充満していました。
「お母さんどうして??冷房つけて涼しくしないと危ないっていったよね?」「なんで窓開けちゃったの?それも全部」と聞くと「それは癖だからなの」
そして「私だけが我慢すればいいことだから」
どうやら、温風を我慢しても窓を開けたいということらしくて。
私は全部の部屋の窓を閉めて、ドアも閉めて、リビングを閉鎖空間にして冷房を機能させました。
「我慢するだけじゃすまない。悪いけどこれじゃ熱中症になっちゃうから!!」
怒っちゃいけないと思いながらも、なんで自ら危険な道を選ぶかイライラしてしまいます。
夜も部屋が暑い。彼女が入れたスイッチは床暖房!!
食事を運んだりで日中はなんとかやり過ごしました。
しかし夜です。
夜、母の様子を見に降りたら、またなぜかリビングが蒸し暑い。
「ひょっとしてお母さん…!やっぱり!!!」
なぜかわからないのですが、母は床暖房のスイッチを入れてしまうのです。
床暖房のスイッチを切ると、すべてのブレーカーを落とさなければならなくなる仕組みで、止めることが難しそうです。
でもこんな暑い日になんで床暖房を入れるかな…((+_+))
「お母さん、自分の身を守るための行動はとってくれないと、私は責任持てない!
今は夏だから床暖房は入れないで!!」
「ハイ!」
…でもこれ、初めてじゃないんです。
「私はよくわかってないよね」が口癖に。でもそれじゃ済まない
「私はよくわかってないよね」
「なんでこんなにアッパラパーになっちゃったんだろう」
「あなたに言われたことは守るから」
「もう絶対にしない、大丈夫」
…全部言うけど、またきっとやります。「怒らないで認めてあげるのが大事」…わかってます。
でも、自分から熱中症に向かっていく彼女をどうすればいいんでしょう。
長生きしたいなら気を付けて。この家で暮らしたいなら、夏に床暖房は使わないで。窓を全開にしないで。
「はい!!」
………。ほとほと疲れてしまいました。
「離れて暮らす親に冷房をつけるように言ってください」「我慢しないように言ってください」
そんなアナウンスは、冷房が何なのか知ってる人、リモコンが使える人にしか伝わりません。
暑いのに床暖房をつけたり、窓を開けたりしちゃったら。
「できるだけ気を付けるけど、阻止できなかったらどうにもならない」としか…。
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