Last Updated on 2021年11月3日 by maco
アポ電詐欺の実体験から考える…予防のためには何をすべき?
アポ電詐欺電話を母が受けた実体験から、いろいろ考えます。
3回目の今回は最終回。
被害に遭わないためにはどうすべきなのか?
結論としては
✔ ネット世代の私たちが、たえず新しい情報を入れて、注意をするべき
✔ 今すぐ固定電話を解約すべき
そのためには、老親に携帯に慣れてもらうしかありませんよね…

\ これまでの経緯はこちらから /




[timeline title=”ここまでの流れ”] [ti label=”17:00″ title=”悪者からの電話”] 母がひとりで対応 [/ti] [ti label=”18:00″ title=”詐欺に気づいて通報”] 階下に降りた私が気づき、警察に通報 [/ti][ti label=”18:45″ title=”警察①が来る”] 刑事が2人来訪 [/ti] [ti label=”20:30″ title=”警察②が来る”] 別の警察官2人が来訪 [/ti] [/timeline]


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二人組の刑事が帰ったあと、さらに警察の生活安全課から電話が入ります。






しかし、気にしてくれていることはありがたいし…。
適当にごはん作って出して、私は食べる間もなく…また階下に降りていき、2回目の警察官と話をします。
来てくれたのは、制服姿のおじさん警察官二人でした。



(しかし刑事ドラマで、警察手帳を見飽きてるから、見せられたって、本物か偽物かも、実はわかんないもんよね…(笑)
2回目のおじさん警察官がやってくれたこと


このおじさんたちがやってくれたことは、主に以下の3つ。
① 電話機(fax)に、「この通話を録音します」という機能が備わった自動通話録音機を設置してくれた。
② 母の思い込みや、誤認識を改めること。
③ 固定電話を今すぐ解約すべき、という話。



次の二人は、今後含めた2週間スパンでのアドバイス担当。
…という分けがあるように感じました。
①「この通話を録音します」という器械の取り付け
やらないとやらないと、とは思いながらも、手付かずでいた「自動通話録音機」。
私の住む自治体では、アポ電詐欺の防止のために数千個確保し、希望者に無料貸し出しをしてくれているのを知っていました。



それを、今回、警察官が、今あるFAX付き電話機に取り付けてくれました。
(無償貸与で、必要なくなったら返却することになります)


ちなみに、母の家で使い続けていたのはFAX付き電話機で、昔のタイプ(15年ほど昔から使っているもの)。
詐欺電話防止機能付きの新しいFAXにしたいと思っていたのですが、



とか、



と思って、後手に回っていましたが、今回そこを突かれました。
新しい電話機に取り換えなくても、今回、設置した「詐欺防止用 自動通話録音機」を電話線に挟むことで、応急対応はできます。



※しかし、録音が開始する前に着信音が鳴ってしまうので、メッセージが流れる前に、老親が電話に出てしまう、という危険もあります。
このような「振込め詐欺見張り隊」という器械があって、テレビでも紹介されていました。
迷惑電話撃退機能付きの電話は、「この電話を録音します」の前に着信音が鳴ってしまい、その段階で老親が電話を取ってしまう危険性があることも。
こちらは、メッセージが流れている間に犯人が電話を切れば、着信音が鳴らないところが良い点!
※今、販売されている新しい電話機には、迷惑電話防止機能が搭載されているものも多いので、新しく購入する場合は、機能を細かくチェックしましょう!
詐欺グループの犯人は、声を録音されて証拠となるのを恐れている。
そのため、「この通話を録音します」というテープが流れたとたん、電話を切ってしまう。
そこが狙い!なのです。
②母の思い込みや、誤認識を改めること
母は、この段階でも、まだ私の息子・マコ太郎が、変な電話をしてきたのだ、と思い込んでいました。
しかし、二組目の警察官のおじさんが、その認識間違いを母に丁寧に話してくれました。



もはや特別な犯罪ではないので、本当に注意が必要ですよ。
すると母が叫びだしました。



いつもいつも話していれば、こんなことにはならないのに…!!
あーーーー
そうなのよね。マコ太郎も最近、青春に忙しくて、あんまり母と話すこともないからね。
その不満も母の中にくすぶっているのでしょうね。
と、そのとき警察官がこんな話を。



犯人の手口はどんどん巧妙化しており、アポ電の前に、警察官や市役所の職員を装って、1度、被害者に電話をして、個人情報を根掘り葉掘り聞きだす場合もあるんです。
つまり、事前にお孫さんの名前や職業、特徴などを聞いておいて、その段階ではすぐに電話を切る。
その次に、アポ電の電話をするときに、あたかも孫本人であるように、事前情報をもとにして被害者を騙していくんです。
だから、お母さんとお孫さんがたくさん話をしているからといって、それが裏目に出ることも十分ありえます。


…!なにそれ怖い!!!(@_@。



そんな簡単な話ではなくなっているような気が、今回しました。
③「固定電話を解約してください」
そして警察官はこう続けました。



以後、お母さんは携帯電話を使うようにしてもらいたいです。
固定電話は、昔のタウンページなどに番号とともに住所が載っていることもあり、住所の特定が比較的しやすいので本当に危険です。
お嬢さん(私ね)、解約、お願いできますか?



しかし、母も、ガラケーからシルバー向けスマホに変えることさえも抵抗あり、ガラケーから掛けられる電話番号は娘の私だけ。
どこかに電話をする場合は、使い慣れた固定電話機しかかけられないのです。



ずっと悩んでおり、警察官が帰ったあとも、「警察官が付けてくれた『通話を録音します』の機械があればなんとかいいのでは?」と思ったの。
なので、それからしばらくたっても、まだ固定電話を解約はしていませんでした。
ところがその後、以下のとおり、しぶしぶ解約作業をすることになります。



NTTのお客様センターは繋がりにくいし、NTTから0088へ、そこから光電話へと、昔私が全部変更に変更を重ねていたようで…。
さらに、登録したときの連絡先に設定した、私の携帯番号も、もう今は使っていない古い番号で…。
固定電話の解約もエライ大変な作業でした!!( ;∀;)
親戚の家から1週間で母は帰宅することに。
警察のほうでも、その日以降、時々、家の周囲に見回りをしてくれていたようで、そのたびに「見回りました」というメモが扉のところに挟まれていて、心強かったです。
また、警察からは、2週間、大事をとって、母は家を留守にするようにと言われていたのですが…
核家族化が進む、都会の親戚の家も手狭でした。
2週間という長い期間、母を同居させるのは難しかったようです。
で、当初の半分の長さである1週間で、居づらさを感じた母は自宅に戻ってきました。
(この段階でおじさん警察官に電話をし、「当初より短く家に戻ることになったけれど、周囲に不振な人間や車はいなくて大丈夫そうだ」と伝えました)



まとめ


今回のことで、何をどうすればいいのでしょう。
私が今、考えるポイントですが…
① 老親が、自分だけで誰かにお金を払える状況にしておかない
② 住所もバレそうな昔ながらの固定電話を解約する
③ 不審な人から親が狙われていないか、言動に気を配る
このあたりだろうか?と思います。
しかし…老親が
① 一人で住んでいる
② 素直(人を疑わないでかかる)
③ 自分ひとりの頭で考えを完結してしまいがち
などの、騙されやすいタイプであった場合、予防は本当に難しいですよね…。
それで、すべての決断権を親から奪ってしまった場合、今度は無気力になったり、何も自分でできなくなってしまうことのマイナスもあり得ます。



犯罪は絶えず進化していて、私たちには追い付けていないような気がします。
こうしてインターネットを駆使できる私たち世代が、常に新しい犯罪の危険性を把握、認識して、老親を啓蒙することが大事かなと思っています。


私が日中、用事で外出すると、帰ってきてから夫がうるさい。





かわいくないし、思いやりもないし、ブッブーですよ…
かわいい老人でいることが、老後の幸せにつながるのにね!
もう、とき遅し。
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