介護のはじまり。ZOOMでボケ防止できたおはなし

Last Updated on 2022年7月23日 by maco

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おうち時間の増大で一気に進んだ、母のおかしい様子

私の母は、80歳になりますが… 今まではとても元気で社交的、バスや電車に乗って外に行くタイプでした。

ところが、2020年春。

・そもそもスーパーも3日に1回行くだけにして

密を避けるため、人と会うのは遠慮する

この政策のため、仕方ないことでありながら、誰とも会わない、どこにも出かけない日々が2,3か月つづくことになってしまいました。

母の生活は一変しました。

☞ 買い物には娘である私が行く。

☞ 私も、いつどこでウイルスをもらっているかわからないので、そんなに母の家には長居しない

☞ 電車やバスには乗らない、家から出ない。

その結果、しばらくして、

聞いても聞いてもきちんと答えてくれない

質問してもちんぷんかんぷんな答え

何度も何度も同じことを聞いてくる…

母は頭がぼうっとしているのではないか?ひょっとしてボケてきた?と思うことが増えてしまいました。

おそらくボケの始まり

実は私は、程度はいろいろですが、何人かの親戚の介護を手伝った経験があり、去年父が施設で亡くなる前にも、少しかかわっていました。

父は母よりも高齢だったので、ある程度までデイサービスやヘルパーを入れて、母が老老介護をしていましたが、その後は施設で過ごしていました。

母は甲斐甲斐しく世話をしており、私は私で子供が多いため、自分の家族のことにかかりっきりで、階下に帰ってきたときにはトイレなどを手伝う程度。

母自身も、おそらくお世話をする人がいるということで、『自分がしっかりしなくちゃ!』という思っていたのでしょう

気力も体力も、たまには外食してほっとする瞬間も、友達と趣味に費やす時間もあり、充実していたように見えました。

母もまあまあ高齢になってきているものの、介護に手がかかる父のうしろに隠れてしまって、『母も高齢』という意識が関係者の間に薄くなっていたと思います。

私自身、これは亡くなった後のお世話ロスが心配、そうなったときどうか母が急激に老いませんように。と思っていました。

父の死後も母は気丈に頑張っていましたし…変わらず、趣味の仲間と出かけたり、美容室に行って女性として身綺麗にしたりと、自立した生活を送っていました。

・・・・・・・・・・・・

しかし、とも会わない、誰とも話さない。このおうち時間の増大で、だんだんと自分自身とだけ会話するようになってしまったのかな…。

私がやればいいことも多いのですが、子供がまだ小学生なこともあり、そこまで母のことばかりできない状況です。

だんだん、母が壊れかけていくのが見えました。

趣味の仲間からzoomのお誘いが

そんなとき、母の趣味の仲間からzoomでミーティングをするお誘いが

もちろん母はzoomを知らないし、iPadのバージョンも古かった。おまけにアカウント設定したのも昔過ぎて…

しかし、これはいい機会だと思いました。

社交性だけが一番の売りだった母の老化を少しでも止めないといけない。

そう思った私は、appleに電話をして、使っていなかったiPadの環境を整備。

[chat face=”woman1″ name=”” align=”left” border=”red” bg=”red” style=””]ミーティングの時間を合わせるって何?[/chat]

[chat face=”woman1″ name=”” align=”left” border=”red” bg=”red” style=””]私はズームと言われてもよくわからないし、誰かの顔が見たいなんて思っていない[/chat]

[chat face=”woman1″ name=”” align=”left” border=”red” bg=”red” style=””]正直めんどくさい[/chat]

母に何度も説明しても、そもそも理解したいとも思っていないからか、まったく話が進まないのです。終始こんな調子で、あまり乗り気ではなかったけれど…

しかし、脳を活性化するこんないい機会を逃すこともできないので、母の友人(おそらく60代、70代の方々ですが、メールが打てるスキルをお持ちのみなさん)に、私が代わりにメールで連絡。

zoomの日程を聞き、ルームナンバーや暗証番号も聞き、母の部屋の背景の移りがよい場所を模索し、前日からzoomの練習を母に施し、当日に。

画面いっぱいにメンバーの懐かしい顔が映し出されたときの、母のパッと晴れやかな顔といったら!

コロナの自粛は最悪だったけれど、なんとかギリギリ、母は呆けのレベルもまだ低めのところで、踏みとどまることはできている気もします。

しかし実際、これは私が近くに住んでいるからできることだなと思います。

また、だからといって、老親の近くに絶対住んで助けるべき!というつもりもありません。

だって、アラフィフになってくると、自分の家族のことを守るだけでも疲れます。

自分のカラダでさえ、うまく動かせないわけですから…。

(おまけに私なんて五十肩ですもん…)

これはあくまで一例として思っていただければと思います。

これからいろいろなサービスやアプリが作られることでしょう。母もですが、私も置いてゆく身。できるだけ情報をキャッチアップして、自分自身が取り残されないようにしないと…と思っています。

ちなみに母は、すっかりzoomという単語も覚え、自粛期間も明けたこともあり、美容室に行ってキレイになり、ユニクロで新しいTシャツも買え、翌週のミーティングに備えて張り切っています。

自分の生活というか、自分の家族の生活を守るためにも、とにかく元気でいきましょう!

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この記事を書いた人

ほぼ50歳になるマコです。若いときに比べて体力も落ち、体の線も変わると、選びたいファッションも変わるし… アラフィフになって思うことを書き綴っています。ダム好き。刑事ドラマ好き。千葉雄大好き。

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