【介護】親に作り置きってどうすればいい?私の体験談(1)

Last Updated on 2022年7月23日 by maco

目次

親が料理をしない。「作り置き」について…私の体験談

母は80歳。

二世帯住宅の1階に単身暮らし。

2階に私たち家族。つかず離れずの距離で暮らしています。

要支援2ですが、自分で歩いて買い物にも行けるし、料理も作れる。

と思っていたのですが…

最近ちょっと状況が変わってきました。

「できるだけ自分のことは自分でやってね」が基本だった

1階と2階の距離ということもあり、何でも母を手伝うことはできる状況です。

しかし、私も疲れた中年。頑張るにも限界があるし、いつも疲れています。

また、母が私に依存しすぎると、本当に何もしなくなってしまうのではないか。という不安があって…

お母さん、早くにボケたら困るから、できるだけ、自分でできることは自分でやってね」と言ってきました。

その中には、ゴミ捨てもあり、買い物もあり、料理のこともありました。

(自粛期間中は私が買い物をしていたのですが、スーパーに行くなどの刺激がないと、一日が単調になりすぎて、これまたボケそうな気配を感じたのです)

母もそれは理解してくれて「わかった!あなたに迷惑かけないように、できるだけやるね!」と言っていました。

しかし料理の面で、ちょっと今までとは違うフェイズで考えなくてはいけない状況になってきました。

今までも母は簡単な料理はしていたけれど

父(去年他界)と母の2人世帯だったときは、母は料理をしていました。

「これお父さんも気に入っているから」といいながら…いつもいつも、いつもパスタ。

それを知った私は、「きっと面倒な料理はしたくないんだな」、と思い、肉じゃがや煮物など、ちょっと多めに作って渡すことにしていました。

そのたびに、とっても喜んでくれていたのですが、これは私自身がどこまで頑張れるか、にかかってくるのですね。

「今日はなんかもらえたりするかな?」と言われ始めると、私がとても重くて…

3週間はなんとなく、ぽつぽつとでも渡せていた料理も、その月最後の1週間は「ごめん、ちょっと頑張れない」となっていました。

単身になり、徐々に徐々に料理しなくなっていく

そんな父も亡くなり、今年になって。

それまでと同様、母は料理を作っていると思っていたのですが。

いつのころからか、必ずといっていいほど、夕方近くなると、私の携帯に、母から電話が入るようになりました。

母「今日は大丈夫だから。何か食べるものあるし、心配ないから」

私「わかった、持っていけなかったらごめんね」

しかし…同じ内容の電話が毎日毎日鳴ることに気づきました。

「今日は大丈夫だから」という言葉。

にぶい私でも、それは「今日何かおかずもらえるかな?」という質問の裏返しだということが、だんだんわかってきたのです。

そして、「今日は大丈夫だから。何か食べるものあるし」の、“食べるもの”が、冷凍した私のおかずの小分けであることも…。

カレーを差し入れたのは2週間前なのに、

「今日もカレー食べた」

…そんなに食べて飽きない?

「今日もカレーあるから大丈夫」

…!古くなって腐ってたら心配だよ?

「今日はカレー残ってるのを食べるわ」

…ちょ、ちょっと待ってどういうこと?え、カレー冷凍してたの?!

いつのカレーを何度に分けて食べているの?という感じです。

たぶん、そうなんです。

母は料理をしなくなってきました。

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どこまで私がしないといけないの?

母は、「私に毎回食事を頼むのは悪いなあ」…と思っているのはわかります。

一方で、「もらえるものなら、おかずをもらえたらうれしいなあ」というのもわかります。

私だって、もし老人の一人暮らしだったら、一人分の料理なんて、一生懸命作ろうとは思わないでしょう。

でも、私がやり続けたら、本当に母は、なんにもしなくなるんじゃないか…

その不安もあります。

家族のこともあるのに、母のことをすべてしょいこむことも私にはできない…

私も完璧な人間でもなくて。

夕方、うっかり疲れて気づいたら寝落ちしていることもあるし…

家の夕食を作る気持ちになれなくてうだうだしてしまい、結果的に食事のスタートが19時半、下手したら20時になってしまうことも!

母は18時には食事を食べたい。けれど私、そしてうちの家族のペースはまた違う。

それを叶えるために、私のすべてを母の時間に合わせることはきついのです。

今は、我が家の夕食が終わったときに余っているものを母に持っていくことにしています。

完全別居ならきっと見えない!

母が料理をつくらなくなってきていること。

これはきっと、二世帯だから気づけること。

遠くに別居なら、きっと気づけないと思います。

食事の楽しみは、高齢者にとって生きる希望になること。

それはわかっているけれど…

料理が大得意でない私は、料理を作ることがつらいときも多いし、作っても、母の分の量が足りないこともあるし。

「今日はなんかおかずがあったらもらいたいな」

「今日はそちらは何食べるの?」

これが続くと私自身にプレッシャーがかかり、母の存在がずっしり重くなります。

私の心が崩れたら、家族総崩れ…にはならないかもしれないけど…(;^ω^)

でも確実に、私がダメになったら母の料理どころではなくなります。

今の自分がすべきこと、とは

自分に求められているのは、「やれることを、やれる範囲でやること」

頑張りすぎると、いつまでもその頑張りを求められ続けることになることを、私はすでに知っています。

自分の体力を削ぎ取るほどまで「無理しない」

いつも母に対して笑顔で接することができるように「心の余裕を持つ」

ということなのではと…考えている今です。

介護には終わりがないから…できるだけ無理しない

よく言われることですが、子育ては終わりが見えている。

でも、介護には終わりがない。

天に召されるまで続きます。いつとも想像できない。

30代であったら、「がんばる!」でなんとかなったことも…

40代、50代になってくると、「がんばる!」では自分がつぶれるだけだと見えてきます。

施設のお世話になることもあるでしょう。

ですがまだ、私の母は施設に行きたくないというし、やれることをやるしかない。

その時期を、なんとかつぶれないように、模索したいと思っています。

高齢者にも「手作り料理を宅配?」

そんなとき「親につくりおき」という考え方を知りました。

親元を離れて住んでいる子供の食生活が心配で、時々差し入れを宅配便で送る親、は知っていました。

きっと、単身赴任の旦那様に、料理を冷凍して宅配する方もいるのかも…しれません。

しかし、離れて住んでいる親の料理を宅配する、という発想が私にはありませんでした。

私は宅配までする距離ではないですが…

親の健康を考える料理の宅配…。

これは、支える側、子供側の必死の努力によるものです。

おかずを作って宅配できるなら、宅配をするのが親孝行だろう。

そ う で し ょ う よ !

でもそういうのは、概して男性が「そのくらい当然できるだろ」目線で言ってくることなんです。

こういう手間のかかることをやる羽目になるのは、たいがいオンナですよね…。

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この記事を書いた人

ほぼ50歳になるマコです。若いときに比べて体力も落ち、体の線も変わると、選びたいファッションも変わるし… アラフィフになって思うことを書き綴っています。ダム好き。刑事ドラマ好き。千葉雄大好き。

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