Last Updated on 2022年7月23日 by maco
インタビューは怖くない!初心者でもインタビューに成功するコツを伝授します
ライターとして活動されている方も多いと思いますが、一番ハードルが高めなのはインタビュー取材ではないでしょうか。
ですが、インタビューという手法は、ライターだけでなく、主婦や学生など、一般の方にもする可能性があるのではないかと思っています。
ライターというお仕事ではなくても、学生が広報誌を作るケース。
またPTAのお母さんが、学校の広報紙のために誰かの話を聞きに行くケース。
今回は、インタビュー取材前日までの準備編です!
初めてインタビューをしようとしている方にとってわかりやすくまとめてみました。
編集者、ライターとして当時の先輩にインタビューの極意を叩き込まれ、数百人を取材した私が、ネット社会の今でも生きていると思うインタビューのコツをお教えします。
✔ この記事は以下の方に向けて書いています。
インタビュー取材の予定がある、また仕事をしたい初心者ライターさん
地域のコミュニティ紙、学校の壁新聞等で人にインタビューする方
インタビューの仕事はなぜ怖い?
資料をまとめて記事にするのは得意でも、人にインタビューするとなるとちょっと怖い…と思ったりしていませんか?
その理由はなぜかを考えてみます。
[box02 title=”なぜインタビューが怖いのか?”]
- 相手に会って話をするまで、その人がどんな性格かわからないから。
- 相手になんて聞けばいいかわからないから。
- 自分の取材力不足をバカにされたらいやだから。
- いい言葉を相手から引き出せるか、自信がないから。
- 相手のほうがすごい人だから。
- もらった時間が短くて、インタビューに失敗したらどうしよう。
[/box02]
ざっとこんなところではないかと思います。
以下、私からの回答です。
[box03 title=”インタビューの恐怖克服のポイント”]
- 全部自分の中で事前に不安がっているだけのこと。できるだけ不安を取り除きましょう。
- 私でさえ、何度取材経験があっても、「この人からうまく話を引き出せるだろうか」と考えて緊張します。だから勇気をもって!
- インタビュー直前までドキドキします。それで大丈夫です。インタビューが始まったら、緊張はなくなります!
- どんな取材でも「ああすればよかった…」という後悔はつきものです。
- 場数をこなせば、次、またその次、うまくこなせるようになります。
[/box03]
インタビュー取材の申し込みから取材当日、そして記事をまとめ、アップするフロー
①インタビュー取材の相手を決める
きっと取材を受けてくれる。と思う人も、ダメ元で取材できるか聞いてみたい、という場合も。
まずは人選します。
断られる場合ももちろんあり、「あなたの媒体で以前いやなことがあったので」「忙しいので」「謝礼がないならいいです」等、いろいろと理由はあります。
ダメならその次!あきらめて次にいきましょう。
②インタビューのための取材依頼書(取材申請書)を作り、相手と連絡を取る
編集者が付いている場合は編集者がやってくれるかもしれませんが、自分で取材依頼書を書かなくてはいけない場合もありますね。
1. 取材申請書を書く。(こちらは今度、詳しい書き方をご紹介しますね!)
2. 相手の所属している会社の取材担当部署、または個人に連絡を取る。
会社についての取材なら…
広報部につないでもらい、取材媒体と意図を簡単に説明。
例:「●●会社の〇〇と申します。御社の△△様を取材させていただきたいのですが、取材ご対応の窓口をお願いできますでしょうか?」
「取材申請書を作成してありますので、まずはお目通しいただけますか?」と言って、書類を送る方法(FAXかメールか、また書類送付者の名前やFAX番号、またはメールアドレス?)を聞いて電話を切る。
HP上にすでに取材用フォームができている場合もあります。その場合は、電話せずに、直接フォームで取材申請してもよいかもしれませんね。
個人についての取材なら…
ツイッターや本人のHPのお問い合わせフォームなど、直に読んでもらえそうなところからダイレクトメールを送るなどして、取材の依頼をする。
③間髪入れずに取材申請書を送る
回答を待つ。2,3日たっても音沙汰なければ、もう一度電話やメールで催促する。
④取材に応じてもらえるなら、日程の候補をもらい、日時とインタビュー場所を決定する。
日程については、協議の上、確定すればいいと思います。
インタビュー相手が一番忙しいはずなので、先方の希望時間に合わせるようにします。
相手から日時をいくつか出してもらい、持ち帰り、カメラマンの時間も調整します。
カメラマンの方の撮影希望時間も日程調整に反映させましょう。
時間ですが、もしインタビューと並行、またはインタビュー前後に、カメラマンが屋外の自然光の中で取材カットを撮影する場合。
この場合は、午前中から遅くとも午後2,3時までがおすすめ。(冬なら早く暗くなります)
プロならいいのですが、アマチュアの撮影だと、上のような「撮影に失敗しにくい時間帯」を選ぶのがベストかと思います。
夕方になると、日の光がオレンジっぽくなります。また、夜になるとフラッシュの光で、インタビュイーの顔がのっぺりしてしまいます。
[chat face=”profile.png” name=”” align=”left” border=”red” bg=”red” style=””]プロカメラマンならお任せしても光を操ってキレイに撮影してくれるはずですよ![/chat]
また、もともと社内や学校内、事務所内など、屋内で撮る場合はいいのですが、外で撮影する場合にも注意が必要。
天気予報をチェックして、取材時間に雨が降りそうなら、カフェやどこかの軒下など、撮影場所を検討する必要もありますね。
風が強いなど、インタビューのその瞬間まで、何が起こるかわかりません。
「現場判断」として、臨機応変に対応できるように、いろいろなケースへの対応力を高めていくことが、今後につながります。
⑤取材1週間前までには下調べを入念にし、質問を多く書きだす
今はネットで多くの下調べができますので、本人に関する情報をできるだけ読み、疑問に思った点、聞いておきたい点などを箇条書きに書き出していきます。
取材一週間前に出しておく理由は、余裕をもって下調べすることで、「ネットだけで取材資料は十分か」を確認、把握するため。
この段階で足りなければ、書店やネット書店で書籍を購入するなどの対策が立てられます。
ちなみに、6000字の記事で私はだいたい20個以上は質問を用意していきます。
インタビュー中、相手に質問している間に、勝手に相手の会話に答えが出てきてしまうこともあります。
また、「考えてきたこの質問、ちょっと今聞ける状況じゃないな…愚問だったな…」と思う場合には、その質問自体、しないことになるので…
そのような急に生じる「質問不足のピンチ」に備える狙いがあります。
資料や書籍を読むのに時間がかかる方は、もっとこの段階に多くの日数を見積もっておく必要があるでしょう。
⑥取材に必要なアイテムを準備しておく
取材前日に慌てないために、レコーダーの電池がまだあるか、ノートなどはあるかを確認しておく必要があります。
また、取材の日の天気予報も確認しながら、「取材対象者に失礼のない服」を準備しておきましょう。
⑦直前にもう一度、質問出しをする
取材直前になると、緊張感も高まってきています。
その段階で、
「あ、あれを聞き忘れたら大変だ」
「どうしよう、まだ不安だ」
というドキドキを解消するためには、今一度その人の記事などを見て、取材直前の焦りの中で、さらに下調べをし、質問を追加していくといいと思います。
この作業で、腹をくくって「ここまでこの人のことを調べたんだから、堂々と質問しよう」という気持ちに自分を持ち上げることができるようになります。
あると便利なものチェックリスト
✔ | モノ | 理由 |
名刺 | 名刺が切れていないか事前にチェック。
(※アマチュアの方の場合の名刺作成の必要性は、次の項目で説明します。) |
|
ICレコーダー(電池も) | 故障や録音ミスのため、できたら2つ持ちたい。
(ひとつはICレコーダー、もうひとつはスマホの録音機能でもよいが、バッテリーが充電されているか注意すること) |
|
腕時計 | 取材開始時間、終了時間を守るため。
スマホでもいいのですが、スマホで録音している場合は時計に使えないので、腕時計などがあると安心。 |
|
ハンカチ、ティッシュ | 予測できないトラブルに対応するため。
取材対象者の顔に何かついていた場合に、「お使いください」と手渡ししたり、机のコップをこぼしてしまったなど。 |
|
スマホ | 取材直前までネットで取材対象者の資料を検索できるので安心できます | |
モバイルバッテリー
ケーブル |
もしものために必要。特にスマホで録音する場合はバッテリー切れが心配なので。
充電用ケーブルも忘れずに!! |
|
筆記用具 | ICレコーダーが動かない場合、最悪手書きメモで対応するため | |
ノート | 〃 | |
質問メモ | インタビューのために箇条書きにしたメモを必ず持っていきましょう。
メモを見ながら、質問してOKです。 話が脱線したときに、このメモがあれば戻ってこれます! 絶対聞きたいことは丸印やマーカーで印をつけておけば最強。 |
|
手鏡 | インタビュー直前に自分の顔をチェック。
撮影時、相手に髪の毛などを手直ししてもらうために、自分で見てもらうためにも使えます。 |
|
相手に失礼のないような服 | 相手の社会的立場を考えた服選びをしましょう。
取材先が会社なら、ラフすぎた格好は社内で浮いてしまいます。 スーツがない場合は、「目上の人に接する場合に失礼のない服」という観点から今一度確認しましょう。 学生さんは、もし夏なら、Tシャツより襟付きのシャツを選びましょう。 初見で、きちんとした格好でや取材に来た、と相手に思われること、不快に思われないことが大事です。 |
|
(女性なら)メイク道具、ストッキングの替え | 身だしなみとして持っていきましょう。 | |
お財布 | 取材先を往復するためには絶対必要なアイテムです!! |
ちなみに…
ICレコーダーについては、私はソニー ステレオICレコーダー ICD-TX650 : 16GB 高性能デジタルマイク内蔵 ブラック ICD-TX650 Bを使っています。
アマチュアの場合、名刺をわざわざ作成すべきか
PTAで誰かにインタビューする場合や学生が壁新聞(古いか)などで単発にインタビュー取材をするとします。
プロとして取材するなら、名刺は必須ですが、アマチュアの方で名刺がない場合は、わざわざ作成する必要はないと思います。
その場合、もし相手が記事公開前に何か質問したいときに、どこに連絡すればよいかを取材申請書に明記すること。
また、当日にも「何かありましたらメールでご連絡ください」「連絡先は取材申請書のとおりです」と伝えれば、問題ないはずです。
取材後に連絡がくるケースとは
インタビュー取材後にインタビュイーから連絡があるケースは、以下の通り緊急性の高い理由が考えられます。
- 掲載するのをやめてほしい
- 記事の内容が間違っている
- 取材後にこんな賞を受賞したので、その件も掲載してほしい
など…。
記事をすっきりといい形で公開するために、名刺、また名刺に変わる連絡先は必ず伝えておきましょう。
ライターを目指すならホンカク読本 ライター直伝! 超実践的文章講座 (Parade books)もおすすめです!
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